圧力標準器(圧力基準器)について
圧力計の検査の際、基準となる圧力標準器(圧力基準器)。
信頼性・長期安定性の高さから、重錘型圧力計・液柱型圧力計など、アナログ式の標準器が、現在でも主流として使用されています。
当社の高性能の 標準器を、各製造現場の圧力標準または社内標準として、計装保全にお役立てください。
ボトムアップの計装保全に
アナログ 圧力標準器
ブルドン管や圧力計の製造に実績のある山陽計器製作所の汎用モデルです!
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だれでも直感的に 操作できる
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繰り返し使用に強い シンプル機構
プロセス産業に欠かせない圧力標準器(圧力基準器)は当社の製品をご利用ください。
電力・ガス・水道・製薬・食品・化学・石油・プラスチックなどのプロセス産業はもちろん、医療機器・半導体などの装置産業や、実験・研究の場においても、精密な圧力の制御が必要とされています。
温度計測・流量計測と並び、流体制御において最も重要な計測と言えるでしょう。
厳密な圧力の管理は、製品 の最終的な品質だけでなく、装置の保護などプラントの安定操業や、省エネ・コスト管理など、幅広く経営に影響します。
一方、計測機器はその複雑な機能と構造から、誤差はつきものであると言わざるをえません。日常の点検や、法定基準の4年に1度の校正に加え、各事業所・各現場で定期的な校正を行うことで、より積極的に御社の検査体制・生産管理体制を付加価値としてアピールすることができるでしょう。

圧力標準器(圧力基準器)を購入するとこのようなメリットがあります。
■社外に校正を依頼していたが、社内で行うことで校正日数が短縮できた。
■圧力計を標準器がわりにしていたことによるヒステリシスの問題が解消した。
■社内で校正を行うことで、現場の作業員の知識・技術が向上した。


産総研の国家計量標準にトレーサブルな圧力標準器(圧力基準器)を提供しています。
例えば、時報に合わせて腕時計の針を調整するとして、時報は日本標準時に基づいており、また国内標準時は世界時に準拠している…このように、より正確な情報に連鎖的につながっていることが確認できる状態を「トレーサビリティ」と言います。
産業用の計測機器についても、各国国家計量標準(計測の基準となる値)と同等な「日本の国家計量標準」が定められており、国家計量標準にトレーサビリティを持つ校正を実施することで、対外的・対内的な信頼性を確保することができます。
当社の圧力標準器(圧力基準器)は、このトレーサビリティ制度に基づいた校正証明書を添付しています。ご購入の際にはご使用目的に応じた校正をご選定ください。
1.産業技術総合研究所による基準器検査(国家計量標準)
・重錘型圧力計 ±1/500以内の精度
・液柱型圧力計 ±1/400以内の精度
上記の精度を有しており、その値は“0”と表現されます。有効期間は4年です。
注)ユーザー様の受験資格が必要です。
特定計量器製造事業届出書
特定計量器修理事業届出書
適正計量管理事業所の計量士等
詳細はお問合せください。
2.JCSS校正
国の認定を受け校正サービスを行うJCSS認定事業者へ依頼します。
証明書・体系図を発行してもらいます。特定の校正周期はありません。
注)JCSS校正は受験資格を必要としません。
3.当社のメーカー検査
成績書・証明書・体系図を発行いたします。
なお、当社の製造においては、校正の種類に関わらず、すべて産総研の基準器検査に合格できるよう、調整・検査しています。
重錘型圧力標準器(重錘型圧力基準器)
重錘型圧力標準器(重錘型圧力基準器)は、低圧~中圧~高圧用の圧力計を対象とする実用標準器です。
重錘(分銅)を乗せ圧力を加える事により、取り付けた圧力計との“圧力のつり合い”を基準に校正します。
圧力計等の検査だけでなく、実験・試験用の標準圧力発生装置としても使用できます。
外装は焼付塗装及びクロームメッキで耐食性・耐候性に優れています。
注)ウエイトはメッキ処理されていません。
■携帯用重錘型標準器 FKO型
測定範囲:~10MPaまで
小型・軽量で、本体・重錘を別々の箱に入れてありますので、持ち運びに便利です。
FKO2型は圧力計取付口に開閉弁を設けていますので複数個の圧力計を能率良く検査できます。
■携帯用重錘型標準器 FKO32型
測定範囲:~100MPaまで
■卓上型重錘式標準器 FT1型、FT1-2型
測定範囲:~100MPaまで

液柱型圧力標準器(液柱型圧力基準器)
ガラス管の液柱(水銀 柱)の目盛上の高さを計測する方式の標準器で、正圧力・負圧力の両方に対応します。
■液柱式標準器 AP1型
測定範囲:0~200kPa、0~-100kPa
水銀柱を用いた単管式微圧用測定器で、AP1型は1個の弁を切り換えて正圧、負圧を検査できます。
■液柱式標準器 A3型
測定範囲:0~200kPa、0~-100kPa
試験検査用及び工業計器として製作された製品で正圧・負圧を発生させる装置はありません。
